Production Process製作までの話

Lazo_N33°の2025年秋冬のテーマは「旅」。旅は、身軽なほど自由に楽しめる。旅に出るとき、キャリーケースとは別に、これひとつでスタイリングが完成するようなバッグが欲しい――そんな想いから、この企画はスタートしました。アクセサリー感覚で持てて、スタイリングにアクセントを添えるバッグを目指し、本革での製作にこだわりました。
コンパクトなバッグは、日常使いはもちろん特別な日や、コーディネートをしっかり決めたい日にも活躍するアイテム。だからこそ「ひとつで何役もこなし、持つだけで装いを格上げしてくれるバッグ」を目指し、素材選びに徹底的にこだわりました。さらに「小さすぎて何も入らないバッグ」では実用性に欠けるため、底にマチを加え、必要なものがしっかり収まるサイズ感に仕上げました。
さらに、実用性にもこだわりました。ストラップの付け根には、バッグを持ったときの安定感を高めるため、丁寧なステッチを施しています。「使う方の一日が心地よく、快適であるように」——そんな思いを込めて、細部まで工夫を凝らしました。そして、このバッグには、こだわりの証のネームタグを添えています。特別な日、ふと手に取りたくなるような存在でありたい。そんな願いをかたちにしたアイテムです。
このバッグを製作するにあたり、最も重視したのはスタイリングしやすいシルエットです。丸みを持たせすぎると甘くなりすぎてしまい、一方で角張りすぎると、コーディネートから浮いてしまう——。そこで私たちは、使い込むうちに革が柔らかくなっても美しさを保つ、絶妙なフォルムを追求しました。どんな装いにも自然になじみ、程よい存在感を放つシルエットを目指して、試作と微調整を繰り返し、理想のバランスを丁寧に仕上げています。
また、気軽にお使いいただけるよう、手に取った瞬間からフォルムが美しく保たれ、型崩れしにくいレザーを採用しました。数ある素材の中から「いつでも、持つ人をかっこよく見せてくれる」ことにフォーカスし、厳選したレザーを使用しています。